12/5/2023
「やっぱり人間は難しいことに挑戦したほうがいいよ。オレはいやだけど」
ー高田純次
本記事は2023年のどもがよアドベントカレンダーの12月5日分の投稿記事です。
どもがよアドベントカレンダーについてはこちら。もう3年もやってるのか。
昨日の記事はこちら。
あっ陽キャだ()人生充実していていいなあ。
すごいなあ、ニルンさんは。フジロックで大学生やってる部分とか血反吐吐きそうになっちゃった。(陰キャの僻みで)だ、……ダメです、こんなの。変になるよ、おれ……。
仮タイトルに映画とか入れちゃったもんだから映画の記事を楽しみにしてくれているんだが今日の記事に映画は…ナオキです…。
前書き
今年最大の思い出というと何の前触れもなくTwitter(現:X)が凍結食らったこととPC新調。年々、一年の感覚が短くなっていく師走の夜、いかがお過ごし。こんばんは、雪子姉さんよ。
古人の「光陰矢の如し」をひくまでもなく、年月というやつは気を抜くとあっという間に過ぎ去る。32歳にとっての1年は一生の3%にすぎないが小学校3年生(8歳)の1年は一生の12.5%に相当する。
ここから考えると
・肌はすべすべ、髪は猫っ毛、髭もすね毛もなにそれおいしいの、「蝶ネクタイを付ければそれだけでコナン君」と謳われた小学校3年生の柳雪くんのキラキラした1年
・肌はごわごわ、髪はのっぺり、全身のムダ毛の処理に追われる毎晩のエタノールが手放せない限界中年・柳雪の1年
は同じ365日でも人生に対する比率は4:1な訳で、なるほどそりゃあっという間に過ぎ去る訳である。
それでも人はパンのみに生きるにあらず、娯楽を摂取しなければ生きていけない。自分の価値観ごと古くなっていく世の中で何とか自分の口に合う娯楽を探して今年も頑張ったので、今日の記事は「今年プレイしたsteam」です。steamだけだとただのプラットフォームなんだけどまあ気にするな。みんなも「今年やったswitch」とか言うでしょ。来週はドラマ、映画、漫画、競馬とかを。
取捨
取り敢えずsteamのライブラリから今年やったゲームを順番に引っ張り出していく。まさかこんなタイミングで「最後にプレイ」の機能を使うことになるとは思わなかった。
Barotraumaは殆どやれてない、ホグワーツレガシーはヴぃニキが語った、SOULVARSも殆どやれてない、パラドゲーは去年散々語った、うぃぽは今年あんまり触れてない、etcetc。
「あまりやったことのないジャンル」を一定の選抜基準として生き残った4ゲームを紹介していきたい。なお、AC6ことARMORED CORE™ VI FIRES OF RUBICON™とパラノマサイト FILE23 本所七不思議は誰かしら確実にやるやろ、と「敢えて」除外した。*1
白磁を、青磁を、日本刀を、胡椒を、象牙を、世界中に売り捌け。
まあ僕は大航海時代やったことないんですけど。
Sailing Era
船を操り、世界中の港を巡り、新航路を発見し、船団を増強し、名産品を買い付け、酒場の女の子とイチャイチャし、各地に商館を作り、貿易路を結んで収益を上げ、乗組員の男とイチャイチャし、海賊に襲われ、罪なき商船を襲い、なんかそのへんに落ちてる財宝を拾って性能にドン引きするゲーム。
日本のKOEIのゲームタイトルに『大航海時代』がある。筆者は残念ながら未プレイだが、ゲーム内容は概ね上記の通り。ナンバリングタイトルはⅥまで出ているが、基本プレイ無料(アイテム課金あり)の沼に落ちてしまった。買い切りタイプの上記内容の「大航海時代」は1999年発売の「大航海時代IV」まで遡らねばならない。
要は「俺の大好きなゲームの俺の欲する続編が出ないから俺が勝手に作った」である。
そしてこれを国内同人ゲームメーカーがやっていたのが10年前(ACシリーズが出ないことに業を煮やして「俺が勝手に作った」は少し前にもあったが)、セーリングエラの開発・発売元は中華人民共和国の総合メディア企業、bilibiliである。
正直「ビリビリ動画以外にもこんなことやってんのか!?」という驚きのほうが先に来た。
肝心のゲームの出来だが、正直なところ100点満点の大傑作とは言い難い。
船、特に海戦の操作感はいま一つで公式日本語訳は決して良質ではない。港から港に移動するだけで商品の数や種類が変わったり本来の容量を大幅に超えた数百個の貨物が積めたりする(修正済み)、モノクルイケメンキャラクター加入イベントのフラグがバグっている(未修整)といった「あ、ゲーム制作に慣れていらっしゃらない…?」という感じのバグもちょくちょくある。
しかしそれらはこのゲームの本質的なテーマ、即ち「自分の船で魅力的なキャラクターとともに大海原を探検して商売する」を損なっていない。メーカー側もバグフィックスや顧客対応には積極的であり、先日DLCも発売された。正直なところ韓国でも台湾でもなく、共産中国からこのゲームが来たということにあの大陸の底力を感じざるを得ない。「プレイヤーの脳内の探索済み世界地図」というチートアイテムを十全に生かして世界を巡ってほしい。
手放しに誉めたいのはキャラクターのグラフィック。何人か推しを挙げるので琴線に来た方は是非。
マスカットにいる酒場娘、エイミーちゃん。かわいい。
漳州にいる酒場娘、顧菀ちゃん。かわいい。
東南アジアをうろついてると仲間になるナーセルくん。かわいい。
因みにswitch版もある。
初めて触れたベゼスタは 無限の大宇宙(ほぼファストトラベル)で
冒険初日に惑星ガードにたたき〇されました!
Starfield
ベセスダ・ソフトワークスというアメリカのゲーム会社がある。独自の世界観を持ったオープンワールドを得意とし、代表作として真っ先に上がるのは「Skyrim」と「Fallout」の今やオープンワールドの代表ともいえる二大シリーズだろう。
恥ずかしながら筆者はこのベセスダのゲーム群に触れてこなかった。理由は色々あるが最大のものの一つに筆者がとにかく3D酔いしやすい、というものがある。その巨大な世界観にあこがれはあっても、3D、しかも視点切替が豊富なオープンワールドというだけで躊躇してしまう。
そのなかなか交わらなかった筆者とベゼスタを繋げたのはボードゲームの師匠筋にあたる人だった。筆者が東京住まいのころ、右も左もわからぬ無礼な若造だった筆者にたくさんのゲームとお酒とグルメのチャンスを与え、人生には多くのインプットが重要であるということを叩き込んでくれた人である。
東京を離れずいぶん経ち、不義理が続いているにもかかわらず細々と交流は続けさせてもらっており、なんと今回はゲームソフトを丸々一本ポンとプレゼントしてくれた。必ず何らかの形でお返しせねば。
さて、筆者が3Dに苦しみながらも今のところ114時間遊んだスターフィールドである。プレイヤーは辺境の惑星の鉱山労働者としてスタートし、チュートリアルがてらプレイを進めていくうちに謎の意思のパウワーによって宇宙の謎を解き明かす秘密結社の一員として大宇宙に放り出される。
プレイヤーに与えられる行動範囲はあまりにも広大だ。広大過ぎるといってもいいかもしれない。
スターフィールドの宇宙は120以上の恒星を有する。各恒星は自らの星系に複数の惑星を、各惑星は場合によっては衛星を有し、「プレイヤーが自分で降り立って探索できる星の数」は1600個以上とされる。プレイヤーは基本的にどこに行ってもいいし、何をしてもいい。宇宙海賊の隠し基地を滅ぼすのも、忘れられた開拓団を救うのも、リゾート星系を火の海にするのも、純朴な若者にドラッグの快楽を教え込むのも、全ては自由だ。
ただし、ゲームとしては「令和5年のゲームか…?これが…?」となるポイントがないとは言えない。
個人的には宇宙はあまりにも広すぎるので宇宙の移動はすべてワープでファストトラベル、というのは批判はあれどそれでよかったのでは、と思っている。地球に最も近いアルファケンタウリですら4.3光年≒およそ41兆キロメートル先、という宇宙のサイズスケールを考えるとここをえっちらおっちら超光速機で進んでいく(しかもその間には文字通り「何もない」)のはさすがにゲーム的に面白くないだろう。
問題は惑星上での動きだ。プレイヤーは基本的に惑星上を徒歩で歩き回り、クエストはいわゆる「お使い」が基本となる。勿論クエストを進めるも進めないもプレイヤーの自由なのだが、ゲームとしての道筋であるクエストを進めようとするとだだっ広い惑星をひたすら徒歩で歩き回り、次の星までファストトラベルした後、また歩き回ることになる。牧場物語すら建物間のファストトラベルがある時代に、星の上の移動はバギーすらない。
惑星一つとってもうっかりすると迷うほどに広く大きい。目印となる建物などない未開の惑星ならなおさらで、正直なところ地点間の移動は苦痛ですらある。ゲームのメインシナリオが「宇宙の謎を解き明かし、人類の未踏領域を探索する」というものなので、敢えて徒歩しかないのか、とも思っているがベセスダに慣れ親しんだ他プレイヤーの評価を聞いても明確な不満点として挙げられていることが多く、仮に意図的なものとしても受け入れられているとは言えない。
個人的な最大の不満点はランダム生成されるミッションクエストが同じことの繰り返しで単調なことだ。
- どこどこへ行って敵を倒せ
- どこどこで味方を助けろ≒どこどこへいってこれこれというキャラクター以外を倒せ
- これこれという資源をこれこれだけ供給しろ
概ねこの3パターンのみと言っていい。一応惑星の探査をするミッションもあるのだが正直先述の徒歩問題と相まって惑星探査があまりにも苦痛なのでやる気がしない。そして惑星上に生成される敵施設の構造はおおむねパターン化されているので、慣れてくると索敵と掃討すらマンネリ作業化してしまう。
周回特典がきちんとある割にはクリア後の引継ぎ要素が少なすぎる、星の上の建築物は周回プレイで引き継がれないしそもそもプレイに必須でもないのでやる気が起きない、結局ランアンドガンのほうが強くねえか、原生生物出なさすぎる、採掘システムわかりにく過ぎる、不満点を挙げればきりがない。
では駄目なゲームか、そんなことはない。本当にダメなゲームなら、本当にダメなゲームスタジオなら、プレイヤーの声を聴いてフィールドから「食物を直接食べる」動作をわざわざ後実装しないだろう。ベセスダに全く触れてこなかった筆者だが、あのアップデート一つで「ああ、なるほど、不満点は多いゲームであっても、このゲーム会社なら必ずいつかよくするだろう」という「希望」をそこに見てしまった。
なんでそんなことで?と思うかもしれないが、今や押しも押されぬゲームメーカーになった天下のベセスダは決してゲームプレイには必須とは言えないが確かに不便だった「食べ物を食べるにはまず拾い、アイテム画面を開き、食べる←これ明らかに無駄だよ!!」という声を聴き、そこをまず直したのだ。そこには確かにユーザーへの寄り添いがあった。
余りにも大きすぎる自由は、時として人間に不安を与える。しかしそれを待ち望んでいた人々は、間違いなく存在する。焼かれながらも人はそこに希望がある限りついていくのだろう。
アメリカのゲーム会社さんなのでキャラクターグラフィックがバタ臭いのは受け入れましょう。MODはいくらでもあります。ムフフなMODも探せばあるのでそこの君もご安心だ。
若者よ、中二であれ。
ペルソナ5 ザ・ロイヤル
じゃあ後は僕がペルソナ5で好きなキャラクターを紹介していきます。ゲーム本体の紹介は以下の記事でも参照してください。
新島 真
主人公の高校の生徒会長。皆さんはフィクションにおける「生徒会長」にどんなキャラクターイメージを持つだろう。黒神めだか、シンボリルドルフ、角谷杏、浅野学秀etcetc。もちろん天草シノといった例外もあろうが、概ね「生徒たちを導く真面目で品行方正」といったイメージが大きいだろうし、そこから生まれる苦悩こそが「生徒会長」という役割を持ったフィクションキャラクターの魅せどころでもある。
本作の生徒会長でもある真もその例に漏れず、「生徒たちを導く真面目で品行方正」な生徒会長であろうとする。家系に警察関係者を多く持つサラブレッドとして、彼女は与えられた自らの役割と役目を「真面目」に果たそうとする。まあそこに見え隠れするポンコツ感も彼女の魅力なんですが。
翻って本作の主人公側の勢力は、お世辞にも真面目でも品行方正でもない。前科者、落ちこぼれ、教師との不純異性交遊。「いい子」であり、あり続けようとする彼女が彼らに出会ったとき、何が起こるのか。
奥村 春
ノワール/奥村春は美少女怪盗である。
彼女の父親率いるオクムラフーズは世界征服を企む悪の秘密結社である。
人間の自由を守るため、美少女怪盗はショッカーと斗うのだ。
春ちゃんのキャラクター造形において「よくぞやってくれた」と褒めたいのは武器である。斧と!グレネードランチャー!そういうのはランボーとかの獲物だろう!と思わせながら、なぜかこのゆるふわお嬢様のウエポンとしてしっくり来てしまう。
望まぬ許嫁。父子家庭。孤独な豪邸。心を許せるのは一人でこっそりと栽培する野菜たち。一歩間違えばダーク根暗少女まっしぐらな境遇を、力づくで切り開いていく彼女の姿を是非目に焼き付けてほしい。
芳澤 かすみ
ペルソナ5ザ・ロイヤルはペルソナ5のバージョンアップ版ともいうべき作品であり、それに伴いシナリオとキャラクターの追加がなされた。かすみはその中の一人である。
問題は彼女の魅力を語ろうとするとそれだけで本作の根幹にかかわるネタバレになってしまうことであり、とりあえずこのビジュアルの子が「先輩先輩と慕ってくれる大食い後輩キャラ*2」であることが琴線に触れたらゲームをプレイしよう、な!
川上 貞代
主人公はとある理由で都会の高校に転校してくる。川上は彼を受け入れた高校の担任教師でありいささか面倒な背景を持つ主人公の受け入れにはh
(以下ネタバレ)
(シナリオ内容に深く関わる訳ではないので彼女がどんなキャラクターか知りたい人はスクロールしてください)
(「いやちょっと待ってくれ、自分で知りたい」という方はいいからとっととゲームを買っていただくか、下記目次から「明日の記事」をクリックしてください)
うるせええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!んなこたどうでもいいんだ!!!!!!!よくないけど!!!!!!!!!!!!!!べっきぃ!!べっきぃ!!!!!べっきぃかわいいね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!べっきぃかわいいよべっきぃ!!!!!!!!!!俺が守らなきゃ(使命感)
彼女はかつて自分が受け持って特に目をかけていた苦学生の生徒が事故で死んじゃってですね!!彼が追い詰められていることに気付いてあげられなかった彼女はそれを悔やみ、しかも彼の親がこれまたカスな大人が多いペルソナ5でも屈指のゲボカス共で「息子の死の責任をとれ」とず~~~っと金を強請られているんですよ!!!!!*3そんな金、教師の安月給じゃ捻出できないからなんと彼女はえっちなサービスはない(ということになっている)出張メイドサービスでバイトしてるんですよ!!!!!!!
そんな秘密学校にばらしたら一発で馘首ですよ貴方!!!!!!!!!!まあ主人公の学校はいかにも私立っぽいですし就業規則次第ではありますがシナリオの流れを見ると「学校にばれたらやばい」らしいのでダメなんでしょう!!!!!!!!!!というかほんとにえっちなサービスはないんですかね????????????????????ほんとに???????????????????????????
先に言ったように彼女は主人公の転校先の担任教師なのだが主人公は冤罪で警察のお世話になってしまっており、いわばほとぼりを冷ますために転校してきている。
そんな腫物扱いの主人公に対し川上はめちゃくちゃやる気がないわけです。というか先の事情もあって、「教育」そのものに対するやる気がなくなってしまっている(まあこの学校そのものにもいろいろ問題はあるんですが)。
開口一番に「迷惑かけんな」だの「君が問題を起こしてもかばえない」だのかましてきて第一印象は最悪なわけですよ。そこに主人公は担任が違法バイトをしているという弱みを握る訳ですよ!!そしてなんでそんなことになったかを知ってしまうわけですよ!!!
ちなみに最初の私の鳴き声の「べっきぃ」は彼女のメイドサービスでの源氏名です。かわいいですね。ちなみに勤務先では年増の範疇に入るらしく、別にやりたくてやってるわけではない(ほんまか?)コスチュームや歩合制になってるらしくストレートにお賃金に響く少ない指名に悩んでるらしいですよ。かわいいですね。
ペルソナ5では各キャラクターとのシナリオを進め親愛度を高めていくとゲームを有利に進めることのできるスキルが手に入ったりシナリオ内で少し有利なおまけイベントが起こったりします。そしてべっきぃのそれは様々な方法でゲーム全体での行動回数を底上げしてくれるという効果。ボードゲームでいえば追加でワーカーやターンをもらえるようなもんで、彼女を攻略するとゲーム全体の難易度が下がるとさえいえる。ゲーム的にも攻略する価値がありすぎる。余りにも都合のよすぎる女。
教師としての権限を振りかざして主人公のクラスを授業中の先生を呼び出してさぼり(事実上の追加行動)を促したりする。本当にそれでいいのか。
ペルソナはご存じの通り3以降はギャルゲーなので彼女とも彼氏彼女の関係になれる訳ですが落ちた後の先生がね!これがもう、ね!!!
ペルソナ5は男性キャラクターも魅力的です。ちょっといろいろあって人間的には正直褒められた奴じゃないのが大半なんですが、ダメ虎こと吉田寅之助先生は本当にいい男なので「禿げたおっさんかぁ…」と思わずに是非イベントを進めることをお勧めします。
明日の記事
明日はtackmanさんの「たのしい乗り物振り返り」。今年のたっくまんさんは猛烈に旅行熱が燃えていたので楽しみですね。海外行きたいけどな~俺もな~行きたい行きたい言いながら年老いていくのかな~やだな~。